ワンちゃんには本来、『服従心』が本能的に備わっています。
人が主導権を握りワンちゃんの行動をコントロール(訓練)してあげる事で、服従心が高くなり問題行動を起こしにくくしてあげるという方法です。そのため、『服従訓練』とも言われます。
また基本訓練は、ワンちゃんが人と生活していく上での必要最低限の『マナー』とも言えます。人と同じ様に、マナーが悪いと家族をはじめ他人や他犬にも迷惑をかけてしまいます。時にはワンちゃん自身に危険が及ぶこともあります。
ワンちゃんでも人でも、しつけに対する考え方は同じだと思います。他者と共存していく為には必要な事が存在する様に、基本訓練はワンちゃんにとってのそれの一つであると考えています。
基本をしっかりマスターして、みんなから愛されるワンちゃんを目指しましょう!
『服従』と言う言葉に抵抗を持つ方もいらっしゃるかと思います。
基本訓練はとても大事なものだと考えておりますが、決して強要は致しません。抵抗のある方は訓練士にご相談下さい。
『マテ』や『お座り』などを『芸』と捉えている方がいらっしゃいます。
実はそうではなく、訓練として項目一つ一つにちゃんとした行動の意味が存在します。下記をご参考下さい。
下記動画で訓練内容を紹介致します。
基本訓練の延長線上に『芸』が存在する事は事実ですが、当校では生活する上で必要最低限のトレーニングをさせて頂きます。
常に人の左側につき、歩調を合わせて歩く訓練です。
人のペースに合わせて歩くことで、拾い食いや過度のマーキングなどの防止に繋がります。
お散歩の際など、リードを引張られる事無くワンちゃんをしっかりコントロールできるようにします。
その場で座らせる訓練です。ワンちゃんの基本姿勢とも言えます。
様々なトーレーニングに取り組む過程でポイントになってくる姿勢ですので
1番とることの多い基本の姿勢となります。
その場で伏せさせる訓練です。
「服従の姿勢」とも呼ばれるこの姿勢は、やりたがらないワンちゃんも多い課目です。
しかし、ワンちゃんが飼い主様を信頼している証でもあります。少し厳しいかもしれませんが、ワンちゃんのこれからの生活の為にも頑張りましょう。
その場で動かずに待てるようにする訓練です。
どんな姿勢でいる時でも、その場でジッとしていられるようにします。いわば忍耐力のトレーニングです。
ご飯やオモチャに対して、待てるようにします。
欲や好奇心など本能のままに行動しまえば、周りに迷惑をかけるだけではなくワンちゃん自身の健康も害してしまいます。
離れた場所にいるワンちゃんを呼び戻す訓練です。
自分が呼ばれた事、また呼ばれた相手を認識し返事する事に似ています。
また、指示により真っ直ぐに戻
遠くに投げたオモチャ(物品)を取りに行かせ、咥えて持ってこさせる訓練です。
物品を持ってきたら指示により口から出し、しっかり回収出来るようにします。
フセの姿勢の後ろ足だけを崩した状態で長時間待たせる訓練です。
人間で言えば、正座を崩したような状態です。ワンちゃんにとって楽な姿勢をとらせることで、ドッグカフェや車での移動の時に、長時間の「マテ」が無理なくできるようになります。